第4話 女子マネージャー襲来桜蘭高校ホスト部第4話 女子マネージャー襲来 PS2でゲームをしている女の子。 部屋にはフィギュアも沢山あるようです。 恋愛シミュレーションゲームをしているようで、眼鏡をかけたキャラが話しています。 「好きだ。君のことだけを考えている。これからもずっと僕と二人っきりで過ごそうよ」 2つの選択肢の内の「嬉しいわ…ミヤビ君」を選ぶ女の子。 しかもこの女の子は金持ちのようで、旦那様がお帰りになりましたとドアをノックして呼ばれています。 ゲームに夢中だからか、呼ばれても返事しないのでドアを開けて父親と使用人が入ってきます。 女の子の名前はれんげというらしいです。 父親は娘のゲーム好きに、思うままにのびのびと生きていって欲しいと寛容なようです。 しかも、望むことなら何でもさせてあげると言います。 フランス 日本での仕事はどうだったか尋ねるれんげ。 父親は取引先の人と食事をしたと、その時の写真を見せます。 すると、れんげは写真を見せてもらうと何か感じたようです。 しかも高校生の息子さんがいるらしいと話している父親に、れんげは彼と結婚すると宣言しました。 父親は驚いています。 先程の約束は守ってくださいと言い残し、れんげは荷物をまとめていきました。 「待ってて、私の王子様☆」 目を輝かせて、日本に向かうれんげだった。 ホスト部営業中です。 お客様に何故美しいのか尋ねられる環。 「1秒でも長く君の眼にとまっていたいからさ」 今度は何故そんなに艶のある声なのか尋ねられる環。 「僕の想いが君の心まで届くように」 何故そんな濡れた瞳で私を?と尋ねられる環。 「瑞々しい君の笑顔が僕の心の泉を溢れさせるからさ」 双子のお揃いの着物を褒めているお客様。 双子の母がデザインした着物らしく、オーダーを承りますと言っています。 「着付けたのは祖母だけどね」 「勿論、脱がせるのは俺の役目だよな?馨…」 「光…恥ずかしいよ、皆の前で」 見つめあう2人にお客様は興奮しています。 ハルヒはまた馬鹿やってると呆れて見ています。 ハルヒは着物姿が可愛い、女の子みたいとお客様に言われています。 ハルヒにご指名が入ったと鏡夜。 「最近は接客もだいぶ安定してきたじゃないか。その調子だ。本来つくべき借金の利子まで請求する気はないから頑張ってくれよ。その着物のレンタル代だってバカにならないんだからね」 鏡夜の笑顔にハルヒは悪代官かと感じています。 鏡夜はお客様に新しい写真集はまだかと聞かれています。 予定はまだないようです。 双子が後ろでこの部はグッズ販売で稼いでいるとか言われますが、素人の隠し撮りの写真集なのでグッズ自体が弱いとか、学院予算から部費を引き出すためにも優良な商品開発をしないとと鏡夜は答えています。 ハルヒは鏡夜だから、この部を破産させずに済んでいるんだろうなと感じています。 ハニー先輩が着物姿で泣きながら、ハルヒに近づいてきます。 何でも、草履が片方なくなったそうです。 モリ先輩がハニー先輩の足に草履を履かせます。 落ちていたようです。 抱き合う2人を素敵だと言うお客様にハルヒはまた涙物が流行っているな、何故すぐに泣けるのかと疑問に思っているようです。 ハルヒは双子にぶつかった拍子に、双子から目薬が落ちてきます。 呆れるハルヒ。 双子はホストでは常識だとか、濡れた瞳にぐらつかない女の子はいないだとか言っています。 ずるいと言うハルヒに和菓子を渡す双子。 ハルヒが嬉しそうにするので、可愛いと言う双子とお客様。 お客様は和菓子が好きなのかと尋ねてくるので、ハルヒは「甘いものはそんなに…。でも、母の仏前に供えたらいいかなって…」と答えます。 感動するお客様と環。 「何て、健気なんだ。そんな親思いのところもいい。さぁハルヒ、好きなだけ持っておいき」とハルヒの手の上に和菓子を沢山のせていきます。 ハルヒはこの涙も偽物かと疑います。 この涙は本物だと環は目薬を使わなくても泣けるのが本物のホストだと言っています。 ハルヒに感心したかと尋ねる環。 「惚れ直したかにゃ?」 「別に…」 アピールが届かないなと環はキャラを少し変えた方がいいのかと尋ねています。 そんな時、柱の影からこっそり覗いている女の子を見つけます。 新顔のお客様だと双子と環が薔薇を持って近づくと、怯えた様子の女の子。 「さぁ、怖がらないで、お姫様。ようこそ、桜蘭ホスト部へ」 「いや~!!触らないで、この偽者!!」と殴られる環。 偽者だと言われてショックを受ける環。 女の子は「あなたがこの部の王子様的存在だなんて信じられませんわ。王子キャラたるもの、そう易々と愛を振りまいたりしないもの!!どうしてそんなに馬鹿みたいなの!!ただの頭の悪いナルシストじゃない!!無能!!凡人!!最低!!」 グサグサ刺される環。 女の子は冒頭のれんげさんです。 れんげは鏡夜を見るなり、「鏡夜様~!!」と環を踏みつけて抱きつきに向かいます。 れんげはお会いしたかった、私だけの王子様と嬉しそう。 れんげは鏡夜の許婚だと言っています。 そして、明日から1年A組に編入するらしいです。 お父さん(環)に隠し事をお母さん(鏡夜)がしていたから、環が怒っているよ(隅っこで体育座り)と双子が突っ込んでいます。 鏡夜は夫婦設定は定着させていくつもりかと言っています。 れんげはまさに一目惚れだったと言っています。 「誰にも見向きもされない裏庭の花を1人慈しむ、そのお姿に。そして、傷ついた子猫に優しく差し伸べた、その手に」 双子はレンゲの回想(妄想)の笑顔の鏡夜を誰?と言っています。 ハルヒも人違いではと言いますが、れんげは「この目に狂いはありませんわ。誰にでも優しく、それでいて決して見返りを求めたりしない人。孤独を愛し、だけど本当は寂しがり屋。今をときめく恋愛シュミレーションゲーム、うき○ドキ☆メモリアルの一条雅くん!!にそっくりなあなた!!」 ○はハートだと思ってください…。 れんげがオタクだと気づくホスト部メンバー達。 鏡夜はキャラ萌え系かと理解したようです。 「萌えキャラに俺を当てはめ、婚約者だという妄想にまで及んだと…。おそらく雅くんというのは眼鏡キャラなのだろう」 「妄想って…。お前の許婚って話は?」 鏡夜は一度たりとも肯定した覚えはないと言っています。 しかも初対面だそうです。 れんげの調書によると鏡夜はホスト部の一切を任されているとあるので、その通りなのか尋ねています。 ハニー先輩が店長さんだよと言うと、れんげはぴったりだと言います。 お店の看板娘になるのが夢だったとホスト部で働く気満々です。 双子がホスト部だから要らないと言っても、マネージャーになると決めたと言い出します。 困る環ですが、れんげは鳳家の大事な取引先の御令嬢なので失礼のないように頼むと鏡夜は言います。 何故か女子マネージャーが誕生しました。 翌日 昨夜一晩考えたが、女子マネージャーは悪くはないかもしれないと言う環。 何故と尋ねる双子に環はハルヒと同じクラスに編入されたのだから、女同士の友達が出来ればハルヒがもっと女の子らしくなるかもしれないからだそうです。 女の子特有の柔らかな雰囲気が女としての自覚を促すという考え出そうです。 「これはハルヒをより乙女チックに目覚めさせるという一大プロジェクトなのだ。クラスメイトの仲良しがこんな如何わしい双子だけではハルヒのためにならん」 そんな時、れんげが入ってきます。 クッキーを焼いてきたと言うと、女の子らしいと環が感激していると、あんたのために焼いたのではない、ニセ王子と言い、鏡夜に少しこがしてしまったけど、何て言ってくださるか分かっていると言います。 「君の作ったものならおいしいに決まってるじゃないか」 れんげはもう鏡夜様ったらと妄想で顔を赤くしています。 ハニー先輩は一口食べて確かに焦げすぎだねと言うと、モリ先輩が体に悪いと止めに入ります。 その言葉で怒りだすれんげ。 ハルヒは香ばしくてそんなに悪くないと感じています。 ハルヒが口にくわえているのを食べる光とクッキーの粉がついていると頬を舐める馨。 環はショックを受けます。 鏡夜はいつの間にやらクラスメイト仲良し3人組になっていると言います。 ハルヒのリアクションが嫌がっている感じではないので環は拒絶するところであって、軽く流すところではないと訴えます。 セクハラは止めて下さいと環を拒絶するハルヒに環は自分がセクハラなら双子は凶悪犯だと言います。 ハニー先輩はれんげにミルクを勧めると、ぬるいと叫び始めます。 鏡夜以外キャラが総じてぬるいらしいです。 「ここのホストはあまりに影が欠如していますわ。乙女は美少年のトラウマに弱いもの。こんな馬鹿なノリだけでは飽きられるのも時間の問題!!あなた方は鏡夜様の大事なお店を潰す気ですの!?マネージャーとしてキャラ設定を一新します」 まずはハニー先輩。 外見も中身も可愛いだけなら幼児と同じなので、可愛い顔して実は鬼畜というキャラへ。 モリ先輩は幼馴染の子分。 双子は二人きりの世界に閉じこもるバスケットボール選手。 ハルヒは優等生だけど激しい苛めにあっているということに。 環は外見ばかりを評価され、実はコンプレックスを抱える学院のアイドル、孤独な王子へ。 鏡夜は完璧らしいです。 環はふらつきながら、孤独な王子とは俺にぴったりだと言っています。 ハルヒは1番間違っていると感じているようです。 双子は鏡夜にどうにかしてくれるように頼みますが、環が乗り気だと指差します。 「れんげくん、れんげくん、孤独なポーズとはこんなものだろうか?」とポーズを考えているようです。 れんげはなかなかだと言い、雨が降っているとより効果的だそうです。 鏡夜は様子を見ようと言っています。 面白いことになりそうだから。 歓声の響く体育館。 バスケットの試合をしている双子。 シュートを決め喜んでいる光の目に足を怪我して倒れている馨が映ります。 駆け寄る光。 試合に戻るように言われても馨の側にいる光。 「光…光、落ち着くんだ。僕の痛みを感じ取っちゃいけない。いいな?怪我してるのはお前じゃない」 「無理だ…。痛い、痛いよ、馨…」 お前の痛みは僕の痛み、誰に理解されなくてもいい、僕らはお互いさえいれば生きていけるから。 「君達が羨ましいな」 いつの間にか雨の中のグラウンドで抱き合っている双子に近づく環。 「そんな風に支えあえる相手がいて…」 「須王先輩…」 「でも、須王先輩は学院のアイドルで…」 「アイドル…か。そんな上辺だけの呼び方でちやほやされるくらいなら、きっと1人の方がマシだ」 傷ついた心と心が交錯する。 すれ違い傷つけあう少年達の心とは? 走って逃げているハルヒ。 「もう逃げられないよ。僕に逆らうとどうなるか、よく覚えておくんだね」 「よせ、光邦。人を傷つける度に傷つき、苦しむのは結局お前自身だ」 「僕に意見するな、崇。崇、またお仕置きされたいのか?」 やがて彼らを待つ結末とは救いの光か。 ―それとも… 「僕は身分不相応の奴が大嫌いなんだよ」 ハルちゃん、ごめんねとハルヒに泣きながら抱きつくハニー先輩。 こういうの嫌だ~と言うハニー先輩にカットが入ります。 れんげは台本通りにやれと怒っています。 カメラを一旦止めるように指示するれんげ。 何でキャラ変更からいきなり映画撮影になるのかと言う双子。 ハルヒは大げさな撮影隊と言っています。 鏡夜によると、ハリウッドから急遽呼んだそうです。 昨年の全米興行成績No.1だったヴァンパイア映画の千年の雪の監督さんがいるそうです。 くそ~金持ちめとハルヒは感じています。 大体何で馨の方が攻めになっているんだよと光は脚本にケチをつけています。 ハルヒは攻めが分からないようです。 「ハルヒ、どうだった?俺の演技力は」 そこめで陶酔できるかという一点においてある意味凄かったと言うハルヒからタオルを受け取り、雨に濡れた髪を拭きながら環は自分の新たな一面を発見したのでしばらくこの路線で行くのも悪くないと思っているようです。 ハルヒは影がつくと面倒なので、環に今のままでいいと思いますよと言いました。 「そ、そうか…。うん…。お前がそう言うんなら…」 ハルヒの出番だとれんげに呼ばれます。 向かったハルヒが目にしたのは不良高校生でした。 クライマックスには悪役が必要だからだそうですが、、不良高校生も出演の話も聞いていなかったようです。 いよいよ僕達の最後の戦いの時が来た。 学園に巣食う最大の敵、ジャパニーズマフィアの息子だ。 悪太郎と悪次郎の兄弟だ!! バラバラだった部員達が真の悪者キャラと戦うことで1つになる。 調書によると資産家といっても、実はジャパニーズマフィアのご子息。 れんげはまさにうってつけの配役だと目を輝かせています。 親が何だろうと関係ないだろうと悪者キャラは言っています。 好き放題言いやがってと怒らせてしまったようです。 突き飛ばされるれんげを庇い、怪我を負うハルヒ。 ハルヒはその人達の言う通りで、枠で人を計っていたら本当に大切なものが何も見えなくなってしまうとれんげに言います。 れんげには言っている意味が分からないようです。 そこに環が様子を見に来ると、涙を浮かべているハルヒと悪人面の生徒を見ます。 「手、出したのはどっちだ?」 環は悪人面の生徒の襟を掴みます。 先に絡んできたのはそっちだと言うもう1人の悪人面の生徒。 ハルヒもその人達は悪くないと言います。 ハルヒに駆け寄る環は痛むのかと尋ねます。 涙が浮かんだのはコンタクトがずれて痛かったそうです。 環は笑い、目薬を使わずに泣けたら一人前のホストだと言っています。 れんげは今のをカメラに押さえたか撮影隊に尋ねています。 コンタクトのオチ以外は理想的なラストで、後は鏡夜に感動的なナレーションを入れてもらうだけと喜んでいるれんげ。 しかし、鏡夜がカメラを石で壊してしまいます。 鏡夜がカメラのレンズを割ったことに驚いているれんげ。 部員の暴力行為を残しておくわけにはいかないから壊したそうです。 「こういう迷惑のかけられ方は非常に不愉快だ」 「…何で?…ぅ…鏡夜様なら気にしなくていいよって優しく頭を撫でてくれるはずなのに!!ぅ…慈愛に満ちた優しいあなたが…どうして?」 泣きながら訴えるれんげ。 「そんなの鏡夜じゃないよ」 環の言葉に目を見開き、何かを感じた様子のれんげは泣き崩れます。 「いいんじゃない?鏡夜先輩がれんげちゃんの思ってたような人と違っても。ちゃんと人を見て、少しずつゆっくり知っていくのも楽しいと思うよ」 れんげはハルヒの言葉を聞いて、「やぁ、れんげちゃん、久しぶり。元気ないじゃん。ほら、笑いなよ、今日はとてもいい日なんだから。だってれんげちゃんはこれかられんげちゃんが幸せに生きていくためのとても大事な事を学んだんだ。本当にレベルアップしたんだよ」とゲーム画面の雅くんが笑いかけるシーンを妄想(想像)していました。 数日後 例のビデオを買ったと言うお客様達。 皆、私も私もと言ってくるので驚くホスト部メンバー。 雨のシーンが最高だとか、孤独の王子様だとか、光様と馨様の深い関係がたまらなかったとか、ハニー先輩の鬼畜設定がもう1度見たいとお客様達は盛り上がっています。 レンズを壊したって当然、撮影した映像は残っていると言う鏡夜。 例の暴力シーンはカットしてあるそうです。 鏡夜は売上はまあまあで、流石ハリウッドの一流スタッフでいい仕事を残してくれたと言っています。 部費は多いに超したことはないとも言っています。 ホスト部の部室に入ってくるれんげ。 フランスに帰ったのではないかと言う環。 れんげは気づいたのだそうです。 「あの時、身を挺して庇ってくれた優しさ、時に厳しく諭してくれた深い愛、これが人を見て好きになるってことなのですわね?ハルヒくん」とれんげはハルヒの手を取って掴んでいます。 環はそれを見て驚いています。 れんげは一緒にゲームをしようとハルヒを連れて行こうとします。 鏡夜は望み通りの女の子同士の友達だぞと言うと、環はよくない!!と言っています。 環はハルヒを連れて行くなと2人を追いかけて行こうとします。 第4話完 |